2011年9月17日土曜日

初猫登場の地ポクロフ

モスクワからウラジーミルへの途上。
ほぼ直線の道路。バス爆走。
目に入ってくる町の名の表示。
 Ногинск

Вогослово?
Вуньгорд
Кузнецы
Эктрогорск2
Плотава
(かなり不正確なメモ)

やがて、モスクワ州からウラジーミル州に入る。
 ここからウラジーミル州

Покровポクロフ。
あのガガーリンが亡くなった土地だとのこと。
この町のСказкаスカースカというレストラン兼お土産屋さんで休憩。

←初猫

名物はプリャンニキとのことで、マトリョーシカ型のプリャンニキを二つ買う。
一つ80ループル(約240円)。
トイレは10ルーブル、残念ながらあまり美しくはない。

しかし、ここにはモスクワでは全く会えなかった猫たちがいた。

駐車場でお迎えしてくれる猫。

お土産屋さんに誘導する猫。


入り口に控える猫。


レストランの片隅には猫の餌皿が。

逃げられた!
穴にダッシュ!!で、しっぽだけ撮った。
チシャ猫?「スルツキーさん、助けてえ!(←嘘です)」
ねこぞろぞろ

お見送りの猫。
フォトアルバムにはしつこく撮った、猫たちの写真がもっとたくさん収めてあります。
お土産屋さんに何が置いてあったかあんまり覚えていない。

2011年9月15日木曜日

宇宙を夢見て

クレムリンから帰ってきて、夕方の散歩は朝の続きで、ヴェデンハー(ВДНХ)公園の宇宙征服者モニュメント周辺の銅像とモニュメント見学です。

朝、写真を撮ったのは、宇宙開発に貢献した学者たちでしたが、夕方はまず宇宙飛行士たちの像。
ユーリー・ガガーリン
東工大のロシア語サークルの人たちの間では、ユーリーは人気のロシア名。
ロシア史の人たちだったら、ユーリーと言えば「ユーリー・ドルゴルーキー」あたりが想起されるのだろうけど。
サッカーファンでいえば、ユーリー・ジルコフやユーリー・ショーミンさん、ジェヴノフ、ジョルカエフ。
でも知名度はガガーリンさんにはかないません…。

ヴァレンチナ・テレシコヴァ
ガガーリンが“地球は青かった”なら、テレシコヴァは“ヤー・チャイカ(私はカモメ)”


パーヴェル・ベリャーエフ


アレクセイ・レオーノフ
この方は今や宇宙飛行士界の大物です。
来日されたこともあります。
人類で初めて船外活動をされた方。

ウラジーミル・コマロフ


さて、公園内の道を進むと宇宙開発史を遡っていくことになります。
宇宙征服者のモニュメントとコンスタンチン・ツィオルコフスキー像、左側に凱旋門とその上の男女の像も見えます。そして星型のモニュメントが並びます。

星型のモニュメントには宇宙開発の記念日が書かれていて、これがたくさん並んでいたのですが、私でもわかる、とても有名なものだけ。

1963年6月16日テレシコヴァ、女性として初めて宇宙へ
1964年10月12日コマロフ、フェオクチストフ、エゴロフの宇宙船ヴォストーク号宇宙へ

1961年4月12日ガガーリンによって人類は初めて宇宙へ

1957年10月4日初の人工衛星スプートニク打ち上げ




人工衛星・ロケットの設計者セルゲイ・コマリョフさん。

それから、太陽系のモニュメント。
人だかりがしていました。


太陽系 солнечная система
このモニュメントでは外側から

冥王星 Плутон(プルトーン)
このモニュメントが作られた当時、冥王星は惑星でした。


海王星 Нептун(ネプトゥーン)
今は冥王星より外側に位置します。


天王星 Уран(ウラーン)
放射性元素と同じ語です。


土星 Стурн(サトゥールン)
ああ、サトゥールン!カーリャ、キーリャ、キンスキー。愛しの選手たち…。


木星 Юпитер(ユピーチェル)


右側は海王星です


火星 Марс(マルス)
アンナ・メリキャン監督「マルス」。
アルトゥール・スモリヤニノフ君出演作。彼はいけてない若者役で、とても素敵だった。


地球 Земля(ゼムリャー)


金星 Венера(ヴェネーラ)
ソ連のSFジュブナイルではなぜか金星は大人気。
すぐ金星探索に行くんですよ。
「火を噴く惑星」、敬語で話しかけないと(しかもロシア語の)聞く耳持たないロボットジョンくんや恐竜たちが揃って登場する傑作SF映画、これも金星ものだった。


水星 Меркурий(メリクーリー) なのだが、写真だとМеркурииになっている。上の部分はとれてしまったのか。


太陽 Солнце(ソンツェ)
これは日時計です。



さらに地球儀と天球儀。


2011年9月12日月曜日

近寄りがたい存在

モスクワクレムリン内部でも、兵器庫(現在は警護の兵士たちの宿舎)、大統領府、大統領官邸というレーニン廟側の建物は非公開だし、近づくことだってできません。
(そういう権力の中枢に関しては、どの国だってそうです。特にロシアだから、ということではありません。)

近くにはいけるけれど入れないのは大クレムリン宮殿やグラノヴィータヤ宮殿。
謎のテレムノイ宮殿付き教会、さらにその奥にも教会がありますね。
モスクワ川側から見えるこの教会です。
何ていう名前なのでしょう?

さて、近づけないので遠くからの撮影になりました。
大統領府の建物の前、ニコリスカヤ広場及び兵器庫に面したところに、像が立っています。


ひとつは言わずもがな、法の女神テミス。
目隠しをして秤と剣を手にしています。
もうひとつは恐らく正義の女神アストレイアだと思います。
動物(ネコ科?)を従えていますね。


こちらの教会は、クレムリン大会宮殿の隣、トロイツカヤ塔のすぐ傍の建物(職員の詰め所?)の奥にあり、外(クタフィヤ塔側)からもよく見えるものですが、名称がわかりません。
(クレムリン案内図などに載っていません。)




鐘楼に鐘が入っていなそうにも見え、意外と新しい(再建された?)ものかもしれません。
とにかくこれも入ったり近づいたりできないので謎です。


トロイツカヤ塔の赤い星
横から見たのでこんな感じ
これで今回のクレムリンは終了です。

寺院広場の秘かなイレヴン

寺院広場の聖堂や宮殿は、グラノヴィータヤやウスペンスキー、ブラゴヴェシェンスキーなど修復のため足場が組まれたり、カバーが掛ったものが多く、撮影するのには残念な光景でした。
ブラゴヴェシェンスキー大聖堂

 グラノヴィータヤ宮殿

 ウスペンスキー大聖堂

昨夏撮ったものより上手く撮れました、というものはないので、小ネタ的なことに留めます。

ウスペンスキー大聖堂とブラノヴィータヤ宮殿の間に、路地があって、奥にリゾパラジェーニヤ教会、さらに奥にはテレムノイ宮殿付き教会があって、この何とも素敵な色合いの小さな円屋根と教会に心惹かれる人も多いことでしょう。
 

こちらは非公開エリアなので、どういう全体構造なのか謎です(航空写真でもなければ…といって、クレムリン上空の航空写真なんて公開されていないだろうし)が、テレムノイの丸屋根は全部で11個だということです。

でもここ(寺院広場側)から写真を撮ると、円屋根は9つしか見えないのですよね。
反対側にあたるクレムリン大会宮殿の方から見ても、やっぱり9つしか映っていませんね。


この、クレムリン内では場違いにモダンな?クレムリン大会宮殿はソ連時代に共産党大会を開くために作られ、またボリショイのバレエやオペラの演目を一般大衆の皆様に見せるために使っていた(ボリショイ劇場自体は外国人観光客や賓客が観るため、普通のソ連国民はコネでもないと入れませんでした)大変大きな建物で、今では主にコンサート会場に使われています。
その傍らの空間、以前はカフェが存在していました。

昨夏は大会宮殿が修復最中でカバーが掛っていましたが、隣のカフェはどうだったのか記憶が定かではありません。

今年の写真です。カフェ改修中。


下は94年の写真です。
テレムノイ教会(上、丸屋根は10個見える)とカフェ(下から2番目)






テレムノイの丸屋根が11だというのはほんとうなのでしょうか?
あー、この写真。
円屋根はやはり9つしか映っていませんが、十字架はかろうじて11個見えます。


正教会に特徴的なこういう形の十字架、下の三日月形は幼子イエスの揺り籠を表しているとのこと。


 



テレムノイはかつては皇帝とその家族の居所、つまり“御所”であり、この教会は彼ら皇族のプライヴェートな教会でした。
特に皇帝の女性家族(娘や姉妹)は、外の世界に出ることなく一生殆どこのエリアで過ごしたのですね。
現在、内部がどうなっているのかは謎。